樹齢百年の木は人の手によって100年生かされる。

この言葉に導かれ木の器を造っております。

1本の木を刳りぬき、木目の表情と語らいながら

野山でみつけた草花を彫りこんで漆で仕上げます。

刳りぬくことで水・熱・油に強くなり又使いこむことで

木の輝きが増していく漆器です。

木々の匂いや風の音に心を遊ばせ

自然の移ろいを器の中に表現し

先人の残した物から学びながら作った木の器。

木目は生命を紡いできた証です。

親から子へ、子から孫へと伝え

時代がどのように変わろうとも四季折々の節目を

貴んでゆける木の器でありたいと願っています。

お正月を家族で祝い

春を喜び桜と祝う

秋には月をめでながら友と語る。

あなたの五感を心地よく満してくれる

優しい時間がたくさん訪れますように。

想い出として刻まれる

木の器でありたいと願っています。